タイタニックのクルーたち
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◆「タイタニック号展」レポート◆
マードック生誕139周年!わーい、ウィリアム、お誕生日、おめでとう♪
そして今年も記念ページに遊びに来てくれた皆様にも感謝♪お祝いに去年行った「タイタニック号展」についてレポート致します。2011年「タイタニック進水100周年」を記念して、「タイタニック展」が開催されました。駐日アイルランド大使館・駐日英国大使館・駐日カナダ大使館後援、北アイルランド・アルスター民俗学博物館、交通博物館からの出品物など、日本初公開の品々を含む貴重な展示会でした。残念ながら、この後の神戸での展示会を最後に、現在は次の開催が未定となっているようです。詳しくは下の公式ページをご覧下さい。(このページ、さっき発掘しました)
◎公式ページ:「進水100周年記念 タイタニック号展」(http://www.titanic-100th.com/)
◎グッズ販売:「Shop BEANS」(http://xc530.eccart.jp/v423/index.php)左メニューから「タイタニック号展」を選んでね。展示品の「図録」は超お勧めデス!2011年3月は日本橋三越本店[左:チケット(クリックすると裏面も出ます) 左下:チラシ]、8月はお台場船の科学館での都内2箇所での開催。幸運なことに私は両方に参加することができました(^^)v
えっと・・・仮病使って行ったとか3月の三越本店展示会の際は、カメラ撮影はダメダメでしたが、8月の船の科学館内での展示会の際は、ノーチェック。普段から船の科学館内は撮影可能なのでしょうか?大きなカメラを持参の方も居ましたねぇ。私は当然ダメなものかと思って何も用意していなかったのですが・・・ 後日、taiさんから船の科学館にて撮影した写真をお借りすることができました[下表]。taiさんは現役の航海士さんで、時々、掲示板でお仕事のお話を披露して下さいます。taiさん、ありがとうございました!設計図類の隅には「401」(タイタニックのキール[竜骨]を表す番号)の文字があり、胸が躍りました。逆にオリンピックを示す「400」の文字が見える図もありました。共通のもあったかな。CADなんて無い時代、床にチョークかなにかで直書きして現物大の枠をとる為の原場室の写真、大勢の設計士たちが並んでいるデザインルームの写真もありました。私が最も惹かれた1枚として、かすんではいるものの遠方にタイタニックが見えて、造船所を抱える街の、人々が行き交う日常の1枚、何故か暖かい気持ちになリました。ベルファストで何万人もの人がタイタニックやオリンピックの建造に携わっていた頃、シップドックにはいつもタイタニックがあって、その大勢の人々の手で大海原に出る日に向かって少しずつ姿を整えていったんですねぇ。
食器類では、2年前に発見された1等船客レストラン用の、日本初公開の優美なティー・ポット。現存するのは4客だけ。三越展では、小さめのガラスケースにはいっていましたので、超接近してまじまじと真近でご対面。濃い目のピンク色の小さな薔薇があしらわれていて、サインロゴは「NS」(何の略か失念、どなたかお分かりの方、是非ご一報下さい。他の食器は通常のホワイトスターラインのロゴ(旗マーク)でしたが、これは違うロゴでした)。この薔薇の柄は、展覧会場隣接のグッズ販売で、ハンカチやペン、バッグなどのモチーフになっておりまして、かわいくてかわいくて全部欲しいくらいでしたよ。
(予算が足りずに暴れる)[右下]
三越展では、食器類を実際にテーブルに並べた形での展示も行っていて、タイタニック1等レストラン用のフルセットとお花が飾られた優雅なテーブルセッティングは、これから始まる極上のディナータイムを夢見る素敵な演出でした♪・・・マードック航海士たちはどんな物を何を食べていたのかなぁ(^^)。食器類だけでなく、船室も1等2等3等と再現しており、(船の科学館展は一部を再現だったかしら)、タイタニックの乗船気分を味わえるような展示でした。珍しい展示物としては椅子、なんとタイタニックで使用されていたというデッキ・チェアです!デッキ・チェアとしえば、沈没時にこれを海に投げ入れて浮き輪代わりにしていた話は有名ですが、この椅子は、そうした遺留物として漂流していたものを海から引き上げられたという代物だそうです。ボロボロだったために、漁師さん(?)が拾ってきた後で、子孫の人がペンキを塗り替えたとか。船の科学館展と違って・・・三越展では・・・なんとこれはガラスケースに入っていなかったのですよ・・・もちろんロープが張られていて「お手を触れないで下さい」・・・でも、私の気持ち、お分かりでしょうか、皆様・・・許して・・・
展示物の中に、鉛筆書きのような2枚のレポートがありました。これは、事故当夜、実際にタイタニックとやりとりをしたケープ岬の通信士が、事故直後に、後に調査や裁判などの資料となるように要約して記録全文から抜粋して書き写したもののコピーだそうです。これには正直、参りました。その通信士が、タイタニックの通信士たち(ジャック・フィリップスとハロルド・ブライド)とやりとりをした、当夜の会話がそのまま、書かれているのです!まさかこんな展示物があるとは思わず。突然のことで言葉がみつからない、でも苦しい。そんな気持ちに襲われてしまいました。その場に居合わせたかのような気持ちになって、短いけれども緊迫した内容を夢中になって読みました。。。結局この要約メモは、後の裁判・査問会などで利用されることはなかったそうです。。。
会場ではビデオが流れていて、タイタニックの建造・出航から事故とその後までを短いドキュメンタリータッチで紹介。後半の事故直後から、沈没、その後の遺体収容に至る部分では涙が(;_;)。ラストシーン、今も続くカナダ・ハリファックスの人々による手厚い鎮魂の活動には胸が熱くなりました。いくつもの墓標、いくつもの献花。。。マードックたち眠る海、タイタニック・サイトに最も近い街、ハリファックス。いつか、いつか行ってみたい、ハリファックス。
2012年2月27日、マードック生誕139周年に寄せて
智恵
[表内 by tai-san @船の科学館, thank you(^^)v]