「タイタニックのクルーたち(chie's Titanic Officers)」豪華客船タイタニック(Titanic)の歴史、史実、乗組員、クルー、航海士(特にマードック航海士)機関士・設計士・通信士を紹介。自殺の謎、映画の中の航海士、コレクションなど。by智恵-ちえ-
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◆The Authentic TITANIC Mites Whistle◆


航海士用ホイッスルの復刻板。

オリジナルは生還した三等航海士ハーバート・ジョン・ピットマンが所有していたもので、
1991年ロンドンのオークションにおいて3,100ポンド
(約70万円 98年4月時点でのレート計算)で落札されました。
1912年当時と同じ工具を用いて忠実に再現されました。

"Mites"とは"Officers"(航海士)の同義語です。

遠くどこまでも響き渡るこのホイッスルは、
実際の避難・救助においても大いに活用されました。
(下記参照)
    

     

"THE ACME THUNDERER, MADE IN ENGLAND"   "TITANIC"     

     


"Certificate of Authenticity"

This is to certify that this whistle is an authentic replica of the mate's whistle manufactured and supplied by ACME whistles in 1912,for use on the White Star Line steam ship "TITANIC".

The original first mate's whistle, which helped to save 700 lives was recently sold at a London auction for 」3,100.

Made from solid brass, this replica was produced using the original tooling.

Simom Topman

      

      

"The Authentic TITANIC Mites Whistle"


(写真上から:ホイッスル、証明書、箱)







転覆した折畳式ボートB号の上で、ライトラー二等航海士もグレーシー大佐もブライド通信士もセーヤーも皆沈まないようにするのに精一杯であった。暁と共に到着した救助船「カルパチア」の雄姿を見ても・・・それは他の者にとっては胸の踊る眺めであったが・・・この人々にはどうすることもできなかったのだ。船は6キロ向こうに停まっており、ボートは発見されるまでもちそうにもなかった。海面が明るくなったとき、突然彼らは新たな望みを見つけた。700メートル程離れて、救命ボート4号、10号、12号とD号が、ロウ五等航海士が夜中に命令したままの形で、まだ一列につらなっていたのだ。

折畳式ボートB号の人達は声を限りに「おーい、来てくれ」と呼んで見たが、遠すぎてとても聞えるはずはなかった。そのとき、ライトラーはポケットをさぐって航海士用のホイッスルを取り出すと、つんざくようにひとこえ吹き鳴らした。音は届いたばかりか、ボートに乗っていた船員には、すぐに航海士が吹き鳴らしているのだとわかった。

(W・ロード著 タイタニック号の最期 / A Night To Remember より)


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