「タイタニックのクルーたち(chie's Titanic Officers)」豪華客船タイタニック(Titanic)の歴史、史実、乗組員、クルー、航海士(特にマードック航海士)機関士・設計士・通信士を紹介。自殺の謎、映画の中の航海士、コレクションなど。by智恵-ちえ-
 タイタニックのクルーたち
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◆ タイタニック・富士山・プチ旅行記 ◆(マードック生誕141周年記念)


 年末年始の9連休を利用して、2014.1.3(金)〜4(土)、富士山を見に河口湖へ遊びに行きました。そもそも、帰国後の今のお仕事って残業や休日作業で何かとスケジュール決められなくて、年末年始に全く仕事の心配をしないで過ごせるなんて(しかも9連休!)初めてのことでした。自分への数年分のご褒美と、2009年に亡くなった父の「富士山の見えるところに遺灰をまいて欲しい」という遺言(?)の元、家族内で「富士山を見に行こう!」プロジェクトを立ち上げました。(遺灰はその辺にまいてはいけません(笑))

 ネットで「全室富士山の見える温泉宿・一泊二食付き・翌日12時チェックアウトOK♪」なる宿に空きを見つけてウホウホ状態で年を越して、いよいよ旅立ちの朝。有楽町での火事騒ぎがあってヒヤヒヤでしたが、とにもかくにも新宿からのJR特急電車「ホリデー富士山号」に飛び乗って、お昼には河口湖駅に到着!ただ厚い雲がたれこめて、富士山の姿が見えないっ、ひぃぃ、泣きそう。。。
 おや、結構外国人観光客の姿も・・・「ここはね、河口湖なんですよ、山中湖ではないですよ」と英語で説明している案内所のお姉さん。バス運転手のおじさんも「ゴー・トゥー・ナンバー・スリー・プリーズ」とか英語で答えている。そうか、やっぱり世界遺産に登録されたってスゲーことなんだなぁ、と感心したり。ちなみに案内所で「富士山五合目あたりは積雪50センチ以上」という情報ゲット、え?そ、そんな感じなの?老いた母を連れてはいけませぬ。 下調べもあまりしないで、とにかく富士山見たくて飛び出しちゃったからなぁ。まぁ行き当たりばったりでもいいか。というわけで、やってきたレトロバス(地元の周遊観光バス)に乗り込んで西湖まで足をのばし「いやしの里」を荒らしまわった後、いよいよ温泉宿へ。
 その頃には曇っていた空も晴れてきて、やっと富士山の全景があぁぁっーーーーっ。念願の「間近で見る馬鹿でかい富士山」、どっひゃー、なんて大きいの、なんて美しいの、なんて綺麗なの。雪を頂き裾野広がる雄大な姿は「これぞ日本一!」。お宿では、お部屋からもお風呂からもデカ富士が見えて「もう死んでもいいわぁ」と喜ぶ母たち。風呂に沈めてあげようか。ウソウソ。まぁ5合目まで行けなかったけど、皆喜んでいるし、良かったにゃぁと、和室のお部屋でのんびりし始めた頃。 お茶をすすりながら、お宿の「案内」ファイルに手を伸ばして、広げてみた。「タイタニック」。え?広げたページに「タイタニック」の文字が。ええっ???あまりにたまげて、一旦ファイルを閉じる。洗濯機あけたら100万円の札束見つけたくらいの衝撃。心拍数上昇気味。「タイタニック」ですってぇぇーー?!

 「河口湖 オルゴールの森美術館」のご案内説明文に、「フィルハーモニック・オーケストリオン−タイタニック・モデル−タイタニック・オルゴールの展示」とあって、カップボードを思わせるような大きな木製のオルゴールの写真が載っていた。

 その時、数年前「ほにゃらら湖でタイタニックのオルゴールが・・・」と掲示板にタレコミ、じゃない書き込みがあった事を突然思い出した!そうじゃった、そうじゃった、確かにタイタニックゆかりのオルゴールが、どこかの湖畔で展示されている、という内容だった。これだったのかぁぁーーーー。自分の記憶力の無さに驚愕しつつも、富士山を見に来て「タイタニック」につながるとは露ほども思っていなかったので、嬉々としてご案内を読み進める。お宿からそれ程遠くない場所で、しかも宿泊者サービスとして入場料200円引き!明日チェックアウトの後は、ここに行くべし!きゃ〜♪

 翌日お昼頃に「オルゴールの森」に到着。いそいそとチケット売り場でパンフをもらって館内へ。パンフに「演奏時間 XX:XX」などが書いてあり、丁度始まる時間だ、GO。展示場で一旦椅着席したが、前面のステージに、写真掲載の「タイタニックモデル」が見えない。タイタニックはどこだどこだどこだ。案内係りのお姉さんを捕まえて聞いてみたら、展示場が違う、とのこと。同じ開始時間で間違えちゃった私。ひゃー、急がないと!一番奥の第3展示場へ。

 真っ暗なその会場の扉を開けると、階段式のステージで見下ろすようなつくりになっていて、スポットライトを浴びて「タイタニック・モデル」が目に飛び込んできた。「タイタニック・モデル」、2×3メートル?思っていたよりずっと大きくてビックリ。他の3台と並んで、自分たちの出番を待っているようだ。司会のお兄さんのお話はすでに始まっていて、オルゴールの歴史的背景、当時の最先端の技術であったことや、世界的にも貴重な展示品たちの説明をしている。欧米の王侯貴族や富豪層のために発達してきたオルゴールや時計の緻密で精巧な技術は、今の携帯やパソコンの技術にもつながるものがあるらしい。

 「オルゴール」に対する認識が全くひっくり返った私、この大きなオルゴールたちは、50人以上のオーケストラ演奏に匹敵するとのこと。凄いなぁ。

 そしていよいよ「タイタニック・モデル」。1912年 ドイツ ウェルテ社製。まん中に小さな扉がついていて、自動演奏の開始ボタンがある様子。電気モーターがふいごを使って空気圧で音を出しているとのこと。 脇からも見えるパイプはダミーで、263何本ものパイプが中に組み込まれ、大太鼓も入っている。曲目はドリープのバレエ組曲「シルビア」から。パイプオルガン風の演奏が始まる。 音域・音色豊かに奏でられるそのメロディーは、重厚で、とても100年前につくられたオルゴールとは思えないほど。いや、「オルゴール」ではなくて「フィルハーモニック・オーケストリオン」という正式名称のとおり、まさに、美しく、壮大でクラシカルな曲の調べに圧倒される。

 マードックも、こんな音楽に耳を傾けることもあったかも、と、ふわふわと「タイタニック」に想いをはせつつ耳を傾けた。

 聞きいったタイタニックの曲の後、最後はステージお兄さんの手による手回し式のオルゴールの演奏。箱の脇にある棒状のものを押し引きすることで、音色を調節しているらしく、こちらも素晴らしい演奏で圧巻でした。すまぬ、司会のお兄さんだなんて。オルゴール演奏のお兄様。プロの演奏家、ステージ・プレーヤー。拍手〜。

 演奏会が終わり、多分次のステージで忙しいであろうお兄さんに思い切って声をかけて、「タイタニック・モデル」についてちょっとお話を聞く。タイタニックの一等船客向けのサロンがあり、そこにこの自動演奏機である「タイタニック・モデル」を搭載する予定だったらしい。納期に間に合わなかったのか何かちょっと予定が変わって、実際には8名の楽師たちが乗船。そして、サロンで生演奏を提供していたのだが。。。1912年4月15日の夜に、あの伝説が生まれる。。。

 薄暗いステージからホールの扉を開けて、階段を降りる。外に出た。眩しい。「オルゴールの森」は全体がヨーロッパの庭園風に形作られていて、中庭とその周りに噴水があって白鳥も遊んでいる、美しい施設です。そんな中でタイタニックの一等船客が聞くはずだったという、時を越えた奇跡の音色に触れることができて、本当に幸せなホリデーでした。庭園内にはフレンチレストラン「ル・リバージュ」もあって、カフェテリアで遅い昼食を頂きながら、ちょっとだけタイタニック・セレブな妄想気分でその余韻を楽しみました。赤ワインを片手に、映画の一等サロンシーンなども思い出しつつ、でも窓越しには雄大な富士山も見えて。なんだかお酒がまわったかな。じゃなくて、時空が交錯したような、美しくも不思議な「河口湖オルゴールの森」。 ちなみにこのレストラン(というか施設全体)はUKAIという有名どころの系列らしい。時間がなくてタイタニック・モデル以外は全部すっ飛ばしてしまったけど、他の名機・世界的にも貴重なオルゴール・自動演奏機の演奏ステージ&生演奏、制作体験工房、ローズガーデンなど盛り沢山で、1日中遊べそうな施設です。機会があればまたゆっくり行きたいなぁ・・・次はいつ9連休とかあるのかな・・・(^^)



お読み下さった皆様に感謝を込めて、しばらく音源を下記にリンクを張っておきます。
「右クリック」「名前を付けてリンク先を保存」でダウンロードして、個人でお楽しみ下さいませ。
「タイタニック・オルゴール」(mp3)後半の8分め以降です


2014.03.01
マードックのお誕生日(1873/2/28)記念に寄せて
智恵




★河口湖オルゴールの森〜「タイタニック・オルゴール」の公式ページはこちら★
※演奏時間に毎回タイタニック・オルゴールが演奏されるとは限らないようです。演奏時間も含めて、最新情報は直接施設にご確認下さい。

(2014.1.3現在のパンフレット画像より)

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